今日、生徒からこんな話があった。
「せんせー、◯◯ちゃんは、△△塾が無料で夏期講習するらしいから、そこに入るらしいですよ。」
正直、僕の塾生以外の子には特に関心はないので、他の子がどこの塾に入ろうが関係ない。ただ、無料講習をしている塾に関して言えば、若干の疑問は残る。
もちろん、塾を知ってもらうという点では、保護者にとって非常にありがたいことであると思うが、その無料講習にかかる費用はどこから賄われるのか。
僕は、自分の提供する価値に対してふさわしいと思うだけのお金をいただくようにしている。これは資本主義社会なので当然のことだ。むしろもらったお金以上のものは提供しなければいけないと思って仕事をしている。
だが無料講習に関して言えばそのお金はどこから賄われるのか。その答えは大きく三通りであると思う。
一つは、塾生の親御さんから余分にいただくということだ。季節特訓のみで通う子は無料にする。その代わり、その子たちのお金は他の塾生で回収しようということであろう。
二つ目は、入塾後の回収だ。ある一定の割合で入塾してくれるという勝算があるのだろう。そこで入塾した子たちからの回収といったところではなかろうか。
そして最後は、先生たちに負担を強いることだ。生徒が一人増えると、それなりに負担も増える。特に入塾したての子達というのは何もかも教えないといけないのでかなりのパワーを使う。そこの負担に対してそれ相応の対価が支払われないということになるのだろう。
勘違いして欲しくないのは、僕はこれらのやり方を否定するわけではない。ただ、僕にはできないというだけだ。
今いる塾生たちから余分に集めて無料の子達の費用を賄うのは絶対にできない。また、僕は僕を信頼して通ってくれる子達の幸せを考えて指導をするので、どうしても塾生以外となると躊躇してしまう。(時にはかなり厳しいことだって言うので。)それに、僕が提供する価値に対してはそれなりの対価が払われなければならないと思っている。そこに理解ある親御さんであれば、値段云々ではなく、別の部分で僕を選んでくれると思っている。
そういうこともあり、僕は無料で季節特訓はしない。季節特訓限定の生徒募集も、今回が最初で最後だ。
今日のブログには賛否両論あると思うが、あくまで僕という一個人の意見として見てもらいたい。僕が頭が堅いだけかもしれないし(笑)
ただ一つ言えるのは、僕は僕の決めた道を信じて頑張るだけだ。
よーし、頑張るぞ!