僕が高校のときに、部活で『全部主義』という言葉があった。
どんな内容か簡単に言えば、『全部頑張ろう』という内容だ。
これだとわかりにくいので、詳しく説明する。
普通、いくつかのことを同時に頑張ろうと思った時に、頑張るときの力の配分を考える。例えば部活をしている中学生なら、部活60%、勉強40%みたいな感じだ。これが運動会シーズンとかになると、運動会50%、部活30%、勉強20%というような比率になるかもしれない。全ての項目の割合を足して、100%になるようにするという、数学的には正しい考え方だ。
だが、全部主義はこの数学的概念をぶっ壊す。
「全部100%の力でやったらええやん」
という考え方だ。
要するに、運動会100%、部活100%、勉強100%ということだ。足したら300%になるが、そんなのは関係ない。なぜなら、全ての物事が同時期にあっているだけで、同時にしているわけではない。部活をしているときは部活に100%の力を注ぎ、勉強をしている時は勉強に100%の力を注ぐ。そういう考え方だ。
この考え方のメリットは何かを説明する。
それは、何かがなくなった時に、その力を他のものにまわせるということだ。
例えば、運動会100%、部活100%、勉強100%で取り組んでいたとしよう。運動会が終わった時には、運動会の力を他の二つにまわせるので、部活150%、勉強150%になる。そして部活も引退したら、勉強300%だ。
勉強300%とか言われると意味がわからないかもしれない。
このように考えて欲しい。
運動会50%、部活30%、勉強20%で取り組んでいた生徒は、自分がすべきことが勉強だけになった時に、1日の勉強を通して100%の力を使い果たそうと考える。国語に20%、数学に20%、社会に20%、、、、みたいな感じだ。
これを全部主義の考え方でいくと、どんな時であれ100%で取り組む習慣が付いているので、国語に100%、数学に100%、社会に100%、、、といった感じで全て全力で取り組める。(「全部で300%超えとるやん」とかいうみみっちいツッコミは一切受け付けない!笑)
勉強に20%の力で取り組む人と、100%の力で取り組む人がいたとしたら、その後の結果は明らかだ。
それに、そういう人は、遊ぶ時だって全力で遊ぶので、間違いなく人としても面白い。普通の人たちから見たら若干のキチガイかもしれないが、僕はそんな全力キチガイのことが大好きだ(笑)
「あいつはやると決めたら、どんなくだらないことでもとことん全力でやるから、クッソおもしれぇよな〜。」
そんな人間になりたいし、子どもたちにもそんな人間になって欲しい。
さあ、今日から全部主義を広めるぞ!