理科の物理の単元で仕事率という言葉がある。
仕事率を求める式は、
仕事率[J]=仕事[W]/時間[s]
という形で、仕事を時間で割ることによって求められる。
同じ仕事量なら、できるだけ短い時間でこなした方が仕事率が良いと言えるし、同じ時間の中でなら仕事量が多い方が仕事率が良いと言える。
要は、仕事の効率を表す指標である。
僕は普段の仕事の中でも、できるだけこの仕事率を意識している。
どうやったら短時間でできるだろうか、どうやったらもっと効率化できるだろうか。
こんなことを考えながら仕事をしている。
効率の重要性は受験生の時の勉強から学んだ。
化学の授業の時に、僕はみかみ先生から『速く解くこと』を教わってきた。
そのおかげで、当時は今よりも簡単だったということもあるが、化学のセンター試験が15分もあれば解き終えていた。
本来は60分かけて解くのだが、それがたったの15分しかかからないのだ。
受験期には多くても2ミスぐらいだったので、丸付けからやり直しまでだいたい3分ぐらいしか時間がかからなかった。
合わせておよそ18分だ。
60分かけて解いて、30分かけてやり直しする人は合計で90分かかることになる。
単純計算で、僕はその人が一年分を解いている間に、5年分できるのだ。
しかも5倍速で勉強できるからさらにその差は開いていく。
もういいことしかなかった。
速く解くって素晴らしいな。
それを実感した受験生活だった。
だから馬鹿正直に努力するというのも、頑張っている実感を得られていいかもしれないが、効率を意識した上で努力する人には勝てない。
できるだけ時間が抑えられるように、同じ時間内でできるだけ多くのことができるように。
僕はこれを意識しながら仕事をしていきたいと思っているし、生徒たちには効率を意識して勉強をしてもらいたい。