最近、塾はすこぶる調子がいい気がする。
生徒もここ数週間で急に増え、今週も2件のお問い合わせをいただいた。
7月の照葉ブーム以来のいい状態だ。
そこで今回は幸せとは何かということで、元理系らしく僕が高校時代に一番好きだった数学の中の、微分の話を交えながら解説していこうと思う。
ちなみに1番の得点源は残念ながら好きだった数学ではなく、そんなに好きではなかった化学だ。
ちなみにちなみに大学の専攻は数学でも化学でもなく物理だ(笑)
そんな話はさておき、本題に入ろう。
(授業といい、ブログといい雑談をしだしたら止まらないのが悪い癖だ。)
皆さんは微分という言葉をご存知だろうか。
「聞いたことはあるけど、ちょっと記憶は怪しいかな。。。」
おそらくそういう人がほとんではないだろうか。
高校数学の数IIと数Ⅲで習う単元である。
大学でも数学を続けていくなら避けては通れない単元だ。
内容を簡単に説明すると、グラフの傾きを求めるものだ。
グラフ上のある座標におけるグラフの傾きがいくつですよ。
そんなのを表すのが微分である。
もっと用語を使えば、グラフ上の点における接線の傾きを表すのが微分。
ではそれと幸せとどんな関係があるのか。
例えば、人生における幸せの基準が収入だけだとしよう。
今、いくらのお金がもらえているのか。
これだけが幸せの基準だとする。
その時に、今月20万円もらったAさんと、今月200万円もらったBさんだったらどちらが幸せだろうか。
普通に考えたら、
「そんなん200万のBの方が幸せに決まってんじゃんwww
お前が幸せの基準はお金だけって言ったやんwwwww」
と思われ、僕は鼻で豪快に笑われるだろう。
ただしこれにこういう情報があったとしよう。
Aさんは先月の給料が18万円だったのに対し、Bさんは先月の給料が220万円だったとする。
そう考えるとどうだろう?
Aさんは調子的に右肩上がりだ。
それに対してBさんの調子は落ち込んでる状況にある。
そうなると右肩上がりの状況にあるAさんの方が幸せといってもいいのではないだろうか。
純粋に、今もらえているお金(座標)だけで判断するとBさんの方が幸せだろう。
しかし、成長という観点で考えると、先月からの変化(傾き)が上向いているAさんの方が幸せなんじゃない?
ということである。
簡単に言えば、自分の今の状態(座標)よりも自分の状態が上向きなのか下向きなのか(傾き)の方が重要だということだ。
これは勉強でも同じことが言える。
自分の今の成績が気になる子は多いかもしれない。
でもそれよりも意識して欲しいのは自分が今、上り調子であるかどうかということだ。
点数が上がっていたらそれは間違いなく上り調子だしハッピーなのだが、点数が変わらないからといって上り調子ではないかといったらそうではないだろう。
点数アップのために自分が頑張れているかどうか。
これこそが重要である。
現在地(座標)は比較的確認しやすい。
でも調子(傾き)はどうしても確認しにくい。
こればかりは、今の自分が上り調子なんだ、絶好調なんだと信じて、頑張り続けるしか方法はないだろう。
そうすれば確認せずとも上り調子なのは明らかなんだから。
今の状況が幸せではないと嘆いていても何も変わらない。
まずは傾きをできるだけ多くして、調子を上向かせることから始めないといけない。
そのためにも、今、この瞬間を頑張ることから始めよう。
自分への戒めを込めて。