これはまだ生徒数が少なく、学年によってはクラスに生徒1人なんてこともあった時代の話だ。
生徒が1人であろうと10人であろうと関係なく普通に授業は行われるのだが、問題は休み時間だ。
退屈にならないよう、僕からも極力話しかけるのだが、そうはいかない時もある。
そんな時にふと子どもの方を見ると、彼らは休み時間にも関わらず勉強しているではないか!
そんな時に僕は思わず言ってしまう。
「えっ!なんで勉強してんの!?」
別に休み時間に勉強してもいいのだが、その日に小テストとかがあるわけでもないので、少しは頭を休める時間も必要かな?という意味でこの言葉を発しているだけだ。
休み時間の勉強に断固反対というわけではないことは理解してもらいたい。
そんな質問に対するその子の答えはこれだ。
「暇だからです。」
なるほど。
人はそれ以外に何もすることがなければそれをせざるをえないのか。
今、目の前に勉強しかすることがないのなら、勉強するしかないんだなぁ。
『今日から受験勉強を頑張る』
こう決意をして頑張るのは相当な精神力を要するかもしれない。
だからこう考えてみるのはどうだろう。
『今日から勉強以外のものを排除しよう』
これは心のお話だけではない。
物理的な話だ。
僕が高校生の時に合格した先輩から受けたアドバイスの中にもこんな言葉があった。
「受験勉強を始める前に部屋の片付けをすべきです。」
勉強の邪魔になるものは全部、取り出すのがめんどくさいような場所にしまおう。
それでも取り出してしまうなら、捨てよう。(それか売る)
さあ、今日から君も受験生だ。