これまでの話。
試合中にパンツを汚した後、僕は残りおよそ2分ぐらいの試合時間を、ただただ無心で(少しガニ股で)過ごした。
そして試合が終わり、真ん中に集まって挨拶、その後は相手ベンチ、自陣のベンチ前の順で挨拶。
自陣のベンチ前での挨拶終了と同時に僕は照葉中の綺麗なトイレへと一目散に駆け込んだ。
もちろんガニ股で。
1人で大便ブースでパンツの汚れを確認した。
ボクサーパンツだったため、汚れが尻だけで止まったのが不幸中の幸い。
その後、まだみんなは試合終了後のミーティングを行なっていたため、誰もいない荷物置き場へ、汚れたパンツを握りしめ向かう。
何事もなかったかのようにミーティングに合流し、その時はことなきをえた。
その日の練習試合も全日程が終わり、全員で帰路につく。
帰り際に、友達が一言。
友「そういえば、今日の〇〇中との試合の時(問題の試合)、最後らへんめっちゃウンコ臭くなかった?wwww」
墨「、、、」
1人がそれを言った瞬間に、みんな実は異変に気づいていたみたいで、
友「あ!やっぱり?めっちゃ臭かったわwww」
墨「、、、、、、」
友「絶対試合中に誰かウンコ漏らしたやろwww」
墨「、、、、、、、、、、、、、(汗)」
友「MF(僕のポジション)らへんじゃなかった?www」
墨「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、(汗)(汗)(汗)(汗)(汗)」
さすがにこの時ばかりは、本来味方のはずのチームメイトも全員敵に見えた。
だがどうやらその臭いの犯人が僕であることに気づいていないらしい。
それに気づいた直後に、友達から僕に一言。
「墨は?お前の周りも臭かった?」
それまで存在感を消していた僕への、あまりに急な質問だったため、僕は思わずこう答えた。
「ああ、俺もめっちゃ臭いと思ったわwww」
みんなごめん。
犯人は俺だったんだ。