今日は日曜日。
大橋の化学の授業も、今日と来週の日曜とで二回しか残されていない。
僕にできることは何か、僕は残りの二回の授業でどうやったら彼らの力になれるのか。
彼らのためになること、彼らを合格に少しでも近づけることを考えながら残り二回の授業をしたい。
僕の高校時代を振り返ると、やっぱり僕も二次試験のこの時期は結構不安だった。
毎日毎日、数学・英語・物理・化学の勉強を進めていく。
自分の勉強が正しいと思いながら勉強する日々を過ごすものの、センター試験の時とは違ってマーク模試なんかもないので、自分の現在地を確認する方法は過去問のみ。
過去問も年度によってレベルは様々なので、合格のために目標としている点数を大幅に超える時もあれば、届く気配すら感じられない点数をとる時もある。
それに一年分の過去問を解くにしても、一教科の時間が短いもので75分、数学なんかでは2時間半もの時間になる。
一年分の問題を解くだけで、かなりのパワーを必要とする。
そんななかで、あと1ヶ月、あと2週間、あと1週間と減っていく残り時間に焦りを感じながらも、自分を追い込んで淡々と勉強していかなければならない。
僕は特に心配性だったので、かなりストレスを感じていた。
めちゃくちゃ苦しかった。
きっと今もどこかで多くの受験生が苦しい中、身を粉にして一生懸命頑張っていると思う。
辛い思いをして、それでもなんとか耐えて、毎日必死に勉強していると思う。
この仕事をしていつもこの時期に特に感じるのは、頑張っている子達は本当に尊いということだ。
勉強に関係ないものを一切気にせずに頑張っている子達の姿を見ると、胸が熱くなってきて、涙が出そうになる。
頑張っている姿というのは、それだけ人の心を動かす。
今、めちゃくちゃに頑張っている受験生たち。
君たちは受験が終わった時、受験までの頑張りを誇りに思っていい。
頑張ったことに対して、しっかりと胸を張ってほしい。
そしてその受験までの頑張りがきっとみんなの将来を支えてくれるだろう。
「あの時、あんなに頑張ったよな。
だから今回もまたきっと頑張れるよな。」って。
頑張っている全ての受験生の結果が出てほしいとは思っているが、受験の世界、勝負の世界ゆえに、そうはいかない。
それでも、今頑張っている全ての受験生たちの未来が明るいものになってほしいと願っている。
頑張っている受験生の姿にパワーをもらいながら、そして僕からもパワーを送りながら、僕も自分の力で明るい未来を築いていこうと思う。