「やればできる、今はやってないだけ」
こう言いながらも、本当はやってもできるかわからん自分にビビってんじゃないの?
実際、高1の時の僕もそうだった。
中学時代は毎日そこそこに勉強をしていたこともあり、成績も問題はなかった。
それがやればできるだろうの変な自信に繋がったのかもしれないけど。
それから高校に入ってからというもの、僕はサボりまくった。
高校1年間で順位を確か250番ぐらい落として、気づけば下から数えた方が全然早いという状態に。
それでも僕の中では「今はやってないからできないだけ。やればできる(はず)」という変な自信があった。
そんなある日、僕は学校の先生と話していたこんなことがあった。
先生「最初の頃に比べて、ガクッと成績が落ちたねぇ。勉強の方はどう?内容が難しくなってる?」
僕「いやぁ、まあ、学校から帰って飯食ってからすぐ寝てるんで、全然勉強してないんですよね。今はやってないんで、できてないだけっす。」
なんと生意気な。
そんな僕に対して、先生から鋭い一言。
先生「やってないだけって言うけど、やったらできるの?」
先生は正直そんなにシリアスな感じで言ったわけではなく、割と笑いながら冗談半分で言って来たのだけれど、当時の僕にとってはなかなかに突き刺さる言葉だった。
サボりにサボっていたがために、今始めたところで本当に自分はできるのだろうかという心配が僕の中にはあった。
やっても本当にできるのだろうかと。
なんだか僕の心の中を見透かされたような気がして、そんな自分が情けなくてたまらなかった。
やればできる、今はやってないだけって言ってる君。
本当にやればできる?
君がやればできるって言って逃げ続けている間に、ライバルは着実に前に進んでいる。
できるようになっている。
それだけの差を本当に埋められるの?
やればできるの?
やればできる、次は本気出す。
本気を出した時にはもう手遅れかもしれない。
次のチャンスがもうないかもしれない。
できないかもしれない自分にビビってる暇があったら、現実を見て頑張ろう。
できない自分を受け入れることはとても辛いことだけど、このまま逃げ続けることの方がずっとずっと辛いから。