たまに勉強法マニアみたいな子がいる。
どこからその情報を仕入れて来てんのかわかんないけど、会うたびに勉強のやり方が変わっているような子。
「友達が良いって言ってたんで。」
「学校の先生におすすめされたんで。」
ちょろっとその方法を試しては、また新しい方法へ。
そして思うように上がらない成績。
この方法は違ったのかと、また次の勉強法へ。
はっきり言わせてもらおう。
「どんな方法でもええから、まずは一個の方法を突き詰めろよ!」
『大乱闘スマッシュブラザーズ』というゲームがある。
俗に言う『スマブラ』というやつだ。
何を隠そう、僕はあのゲーム、めちゃくちゃ弱い。
これは僕が大学生の頃の話だ。
最近はクラスターが発生しただのなんだのでちょびっとだけ世間を賑わせた宅飲みなるものをしょっちゅうやっていた。
酒、鍋、ゲーム。
20歳そこそこのちょっと賢い大人達も、これらを前にした時は知能レベルが一気に小学生、否、園児レベルにまで低下してしまう。
日が暮れるどころか、夜が明けるまで、意味のない時間をだらだらと過ごすのだ。
世界的名作『スーパーマリオブラザーズ』に始まり、ウイニングイレブンことウイイレ、そして冒頭のスマブラ。。。。
どれだけの時間を費やし、どれだけのソフトを体験したかはもう遥か昔の記憶なので酒とともに全て体の外へと流れ出てしまったっが、特にこの3作ぐらいに貴重な時間を費やしたのではなかろうか。
その3作の中でも、特に僕が弱かったのがスマブラだ。
というか、僕の周りが強すぎた。
やったことがある人にしかわからないであろうマニアックな話をして申し訳ないのだが、強いやつにはとにかく攻撃が当たらないのだ。
ガードなんて、僕はおまけの機能程度にしか考えていなかった。
しゃがんでクルって回りながら横に移動するやつなんなのあれ??
は?マジで攻撃当たんないんだけど。
え??ステージ外に飛ばされたら、さらに追撃までされんの?
コンボ?連続攻撃??そんなコマンド説明書に載ってる????
(知らない人には何がなんだかわからないでしょうが、もう少しだけお付き合いください。)
僕の中でのスマブラの常識は簡単にぶっ壊されてしまった。
みんなでスマブラをやる時、僕はただのカモでしかなかった。
周りの友達はいつも口を揃えてこう言う。
「お前はいつでも倒せるから大丈夫。」
いや、もっと悪意に満ちていたな。
「あ?いたの?www 弱すぎてwww」
悔しくてしょうがなかった僕は、とにかくユーチューブを見漁った。
「スマブラ 必勝法」
なるほどなるほど。
ここをこうして、こうね。
ほほう、こういう時はこうすると。
そういうことね。
だが、僕は全く勝てなかった。
あの時も原因には薄々気づいていたのだが、今ならはっきり言える。
酔っていたからではない。
(酔っていたのは事実だが。)
僕はスマブラを持っていなかった。
そもそもゲーム機も持っていなかったので、圧倒的に実戦経験が足りていなかったのだ。
いくら動画で学ぼうが、攻略本を読もうが、所詮は机上の空論にすぎない。
どれだけイメトレをしようが、僕は練習していないのだから。
だから勉強法マニアな中高生に言いたい。
スマブラも自転車も水泳もマジックも、そして勉強も、全てはどれだけやったかが重要なのだ。
もちろんその中で間違った方法もある。
それは避けなければならない。
だけどね、プロ野球選手のバットの振り方がみんな同じ?
プロの歌手の歌い方がみんな一緒?
それぞれ基本の型は同じかもしれないけど、一人一人に個性があるよね。
細かな違いがあるよね。
きっとああやって表に出ている人たちは、とにかく回数こなして、一生懸命練習して、今のあの姿になったんだと思う。
そしてなお今も努力しているんだと思う。
だから、まずはどんな方法でも良いから突き詰めてみなよ。
とにかく回数こなしてみなよ。
そしたら自分はもうちょっとこうしたほうが良いかもな、もっとここの部分はこうしようかな、そういったことが見えてくるんじゃないかな。
僕もブログだったり、普段の授業だったり、保護者の方との面談だったり、保護者会だったり、、、
終わった後に反省すること、思うようにうまくいかなくて悔しい思いをしたこと、たくさんあったけど、数をこなしてきたからこそ、新しい少しずつステップアップしてきた感はある。
また新しい反省は出てくるんだけど。
まずは行動、つまり勉強時間をしっかりと取ろう。
では頑張って。