• 福岡市東区香椎にある、小学生、中学生、高校生を対象とした進学塾

ラスト一本

僕は中学校、高校とサッカー部に入っていた。

高校の部活の練習はきっちりと時間通りに終わる傾向にあった。

午前練習と言われれば、9時に始まり12時にはきっかり終わる。

午後練もほぼ事前に伝えられていた時間通りに終わっていた。

 

それに対して中学校。

午前練でも普通に13時をこえ、下手すりゃ14時ぐらいにならないと終わらない。

 

普段の平日の練習もそうだった。

中学校や高校は完全下校時刻なるものがある。

今はどうなのか知らないけど、19時とか19時半だったんじゃないかな。

忘れたけど。

 

だから生徒達はそれまでに片付けを終えて、着替えて、解散をしなければならない。

だいたい15分前ぐらいに終わっていたので、そこから1年生がダッシュでトンボをかけて、とりあえず上から制服を着て、汗だらだらで帰っていたものだ。

ダッシュでトンボをかけないと先輩にも先生にも怒られるので。

 

僕もそうだけど、塾に通っていたような子達は、そこから急いで家に帰って、そのまま塾に行っていた。

汗ダラッダラの練習着の上からとりあえず制服を着ただけのような格好で。

 

どれぐらい臭かったかというと、僕の友達の靴がくさすぎて、その臭いに耐えられなかった塾の先生が全力で友達の靴にファブリーズをかけるぐらいには臭かった。

塾の先生「誰の靴かわからんけど、あんたらの中の誰かの靴が臭すぎたから、ファブリーズをめちゃくちゃかけといたから。帰るときに靴の中が湿ってたら犯人よ。」

 

帰り際に靴を履く時は、謎にロシアンルーレット感覚で靴を履いたのを覚えている。

 

そういうこともあって、僕は部活で塾に遅れる子は基本的には許してるけど、急いで来てね。(僕が遅れる側の人間だったから。)

遅れた分も取り返してね。

それが無理なら部活辞めたら?って感じのスタンスだ。

 

さて話を戻すと、これが今日の本題なのだが、中学校の部活で練習が終わりに近づいた頃に顧問から決まってこの言葉が入る。

「ラスト一本!」

 

これを言葉の意味通りとれば、

「今、攻撃練習してるんだけど、この1回を終えたら練習終えるよ。

今からやるこの一回の攻撃が最後の1本だよ。」

こういう意味だ。

 

でもね、全然終わらないの。

僕の感覚では「ラスト1本!」の声を聞いてから、10本ぐらいはやっていたような気がする。

 

ラスト1本とは?って感じだ。

顧問が納得のいく形ができるまで、延々とやらされる。

最後の1本だと思ってしてるのに、このいつ終わるかわかんない感じが本当に嫌なんだよね。

 

 

最近の緊急事態宣言がまさにこれな気がしてならない。

どうなったら解除されるのだ。

「緊急事態宣言延長します。飲食店も時短営業を続けてください。」

やってる感を出すための、パフォーマンス指示は中学生の1ページノートだけで懲り懲りだ。

延長の基準は?解除の基準は?

 

僕らは延々に終わらないラスト1本をさせられている。

 

 

保護者の皆さんもどうか気をつけてください。

テスト前「400点目指して頑張りなさい。」

テスト結果が400点を超える。

テスト後「やっぱり430点目指して頑張りなさい。」

 

これでは子ども達も混乱します。

終わらない、褒められることのない戦いは、心が疲弊するばかりです。

一旦目標達成したんで、全力で褒めてあげましょう。

すごいことです。

よく頑張ったんです。

 

それで、次の目標決めてまた頑張りましょう。

 

ということで、今日は若干愚痴ってしまったので、ちょっとよくないと反省してはいるけど、簡単にまとめるとみなさん選挙にいきましょうということで、終わりにしたいと思う。

さあ、切り替えて今日も張り切っていきましょーう。

(墨は9:00-17:00ぐらいで塾にいる予定でーす。17:00以降は気分で帰りまーす。9時から5人ぐらい勉強しにきてる高校生もいまーす。)

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