僕が思う、子どもの時に経験しておくべきことについて、今日は話したいと思う。
これは僕がいまだに目上の人から言われることでもあるので、多分間違っていないのではないだろうか。
墨が考える子どものうちにしておくべきこととは「失敗すること」である。
この失敗経験ほど、人を成長させるものはないと思っている。
みなさん「ユニクロ」と「GU」は同じファーストリテイリングっていう会社が運営しているってご存知です?
今日はそのファーストリテイリングの社長・柳井さんとGUの社長の話だ。
かつてユニクロはユニクロ野菜なるものを売り出していたことがあったらしい。
2002年の出来事になるので、僕はまだ当時7歳。
当然知らない。
「ユニクロの店舗で野菜を売りましょう!」
現在のGUの社長が、新規事業としてユニクロの実店舗での野菜販売を提案したらしい。
アパレル業界でひたすら合理化を追求してきたユニクロだからこそ、彼らからしたらやたらと無駄が多く見える、野菜の生産と流通に勝機があるとみたらしい。
「安くていい衣料を提供してきたユニクロでの経験を、生鮮野菜の世界に活かせるはずだ!」
そう思い、彼は提案したという。
もちろん役員達は全員反対。
でも社長の柳井さんだけが「やってみろ」とのことで、実際に新規事業参入に動いたという。
しかし、ユニクロ野菜はファーストリテイリング史上最大級の失敗。
赤字額はなんと30億円以上になったというではないか!
当時の彼は「会社を辞めるしかない。。。」と考えていたそうですが、柳井さんはそんな彼に対して、こう言ったという。
「一回失敗したくらいで何を言っている。その失敗の経験を次に活かせ。そして、金を返せ。」と。
そこから20年ほどの時を経て、今ではみんなが知っている、あのGUの社長に。
GUも最初からうまくいっていたわけではないらしいけど、現社長の彼の活躍で、何度も立て直しをはかり、今に至るらしい。
失敗から何を学び取るのかってのは大事だけど、そもそも失敗しないと学びもないよね。
大人になってから失敗しても大丈夫だけど、周りの人も責任をかぶってくれる子どものうちに、たくさん失敗した方がいいんじゃないかなぁ。
そして、保護者の方もその失敗を大きな心で受け止めてほしい。
柳井さんばりに。
それにしても30億円の赤字を「一回失敗したくらいで」と言ってしまえる柳井さんの懐の深さには感心するしかない。