髪の毛が伸びすぎているので、切ろうと思っている。
昔からだけど、僕は髪を切るのが好きだ。
髪を切るのが好きというか、髪を切りに行くのが好きというか。
髪型が変わることで、ちょっと生まれ変わったような気分になれるからかなぁ。笑
僕にはアートのセンスは全くないので、自分で髪を切ることはない。
でも、そんな僕が一度だけ自分で髪を切ったことがある。
今日は、その話をしようと思う。
(こんな始め方をすると、ものすごくたいそうな話でも始まるみたいな雰囲気だけど、そんなことは全くないので、肩肘張らずどころか、全身脱力して読んでもらいたい。めっちゃしょうもないんで。)
これは僕が中学校2年生の時の話だ。
思春期真っ只中。
中学2年生の1大イベントといえば、修学旅行。
コロナの影響で修学旅行にいけなかった子たちには申し訳ないが、それなりに僕は楽しんだような気がする。
ごめんね。
できる限り僕も今後は、子どもたちの青春の1ページに思い出を刻めるよう、保身に走らずに攻めていきたい。
それはさておき、僕は修学旅行の実行委員になった。
そして担当は生活。
持ち物検査や服装検査を行う、ちょっと嫌われ役的ポジションだ。
もちろん、頭髪の検査もある。
僕の怪しい記憶だと、確か前日に全ての持ち物と、服装・頭髪の検査をしたんだよね。
みんなの前に立って「服装の乱れは心の乱れ」的なことをいう立場の僕としては、僕が検査で引っかかるわけにはいかないのだ。
絶対に。
絶対にひっかかるわけにはいかないのだよ。
検査前日。
僕は漏れがないように最終チェック。
確か、うちの中学校の校則では前髪は目にかかってはいけないという決まりだった。
鏡の前で確認。
、、、、
うーん。
ちょっと怪しい。
かかってると言われればかかっているような、大丈夫と言われれば大丈夫なような。
グレーゾーンだった。
だが僕は実行委員の生活部門のトップなのだ。
この状態ならば切らないわけにはいかないだろう。
でも、今から美容室に行くわけにはいかない。
ましてや前髪カットだけだなんて当時14歳の僕にはそんなおしゃれな注文はできない。
(今もしたことない)
しょうがない、自分で切るか。
その時の僕が最も恐れていたのは、ぱっつんだ。
ぱっつん。
わかるだろうか。
あのどう考えても顔面を選ぶ髪型。
どうしてだろう。
ちっちゃい子のぱっつんがあんなに可愛いのは。
だが当時14歳、若干老け顔の僕に、ぱっつんが似合うわけがなかった。
だがしかしbut。
僕には秘策があった。
ぱっつんにならないための秘策が。
「ハサミは縦に入れろ」
僕はこの教えに従って、ハサミを縦にいれていく。
おお!
いい感じ。
おそらくぱっつんは回避できたんじゃないだろうか。
そう思い、利き手の右側からゆっくりと切っていき、左側に到達した時に、僕はある重大なミスに気づいてしまった。
ひ、ひ、ひ、、、、、、
左上がりになっているー!!!
右端から左端にかけて、長さが短くなってしまったのだ。
恐ろしい。
僕は自分の修正能力にかけて、右の長い部分を切っていく。
これしか方法がないのだから。
おそらく読者の大半の予想を裏切らず、今度は右の方が短くなってしまう。
そして出来上がってしまった。
短めのぱっつんが。
次の日、学年の生徒の前で、仕上がりすぎてしまった前髪で笑いものになったのはいうまでもないだろう。
メンタルを鍛えるための、いいイベントだったぜ。
それ以来、2度と自分で髪なんて切らないと誓った日だった。
はっはっは。
ということで今日はここまで。
ではではまた明日。