このページでは、過去数年間の福岡大学の英語の入試問題を
もとにした、傾向・対策・難易度等について
解説していきます。
教学社出版の赤本に掲載されている、
傾向や対策よりも一歩も二歩も踏み込んだ、
各大問別の具体的な対策方法で、
今すぐにでも始められる内容となっています
ので、是非とも参考にしてください!
福岡大学は、九州の私立大学としては有名であり、
国公立志望の受験生が数多く受験しますが、
偏差値としては、37.5~62.5と
学部によってバラつきがあります。
しかし、文系学部では、特に英語の得点が
合否を分けますので、しっかりと対策を
していきましょう!
この記事を読めば以下の悩みが解決されます!
この様な悩みを持った受験生は是非参考にして下さい!
試験時間は70分です。解答方式は記述とマークの複合法式です。
同一日程であれば同一の問題が
使用されます。各日程とも共通の出題方式に
基づいて作成されています。そのため出題の
パターンはほぼ決まっています。
各日程間に差異はほとんど見られません。
また近年出題形式の大部分は踏襲されています。
問題構成は以下のようになっています。
大問Ⅰ 和訳
大問Ⅱ 長文読解
大問Ⅲ 文法
大問Ⅳ 発音
大問Ⅴ 文法
と全方位的な項目の試験です。
それゆえ傾向をしっかり抑え、
対策することが成否を分けます。
2023年の英語問題を例にさらに細かく
分析してみましょう。
カテゴリー | 番号 | 出題形式 | 出題形式の補足 | 問題数 |
和訳 | Ⅰ | 記述 | 英文の一部を和訳し記述 | 1 |
長文 | Ⅱ | 内容一致文選択 | 本文を踏まえて正しい文を10個の文中から4つ選ぶ | 1 |
文法 | Ⅲ | 類語選択 | 空欄に最も適する語句を4択から選ぶ | 8 |
発音 | Ⅳ | 適語選択 | 5つの語のうち最も強く発音する音節の位置が他と異なるものを選ぶ | 6 |
文法 | Ⅴ | 整序問題 | 和文を踏まえて英文の6つの空欄に入る適切な単語を7択から選択 | 4 |
出題形式はこのようになっています。
上の表に載っているような形式の問題が
出題されます 。
ここ5年程、傾向に大きな変化はありません。
長文読解問題が出題されるため、素早く読み進めていく必要があります。
また、内容真偽を答える問題が出題されているため
速読とともに精読も求めまれます。
後半では、文法語法や語彙、発音の知識を問う問題も
出題されます。
極めて高いレベルの知識が問われることは
ありませんが、
標準レベルの知識は必ず身に着けておきましょう。
どの大問も標準を大きく上回る難易度のものはありませんが、
語彙や読解の基礎的な力が必要な文章も見られます。
また、長文の文量に対する試験時間などの要素も加味すると
全体を通しての難易度はそれなりになっています。
長文読解には以下の力が要求されます。
・本文を不自由なく読解できる高い語彙力
・文法の確実な理解と知識
・本文に内容を正確に読み取ることができる精読力
・長い本文を素早く処理する能力
単語、熟語の知識を身につける必要があります。
まずは単語帳や参考書を活用して、標準レベルの語彙力を確実に身につけましょう。
1冊の単語帳を漏れなく完璧に仕上げることで
自信にもつながります。
一問一答形式での丸暗記ではなく、
単語が持つイメージも一緒に、多義語の場合は
他の意味も一緒に
抑えておければ、さらに理想的です。
本文では単語帳通りの意味で訳すと歪な日本語になる場合もあるため、
前後の文脈に合わせてうまく訳してあげなければなりません。
長文読解や過去問の演習の後には、必ず訳し
にくいと感じた箇所を中心に、
和訳を確認し、解釈の幅を広げましょう。
語彙力同様、本文を読み進める段階・設問の英文を読む段階・答えを判断選択する段階と
あらゆるステップで文法の力は必要です。
まずは単元ごとに学習し、演習を重ね不自由なく使いこなせるようにしましょう。
そこからランダムに出題されるような総合問題の演習を通して、さらにブラッシュアップさせていきましょう。
一巡目ですべてマスターすることができればベストですが、多くの場合そうはいきません。
繰り返し演習していると、自分が苦手な
単元や文法が浮き彫りになってくるはずです。
こうした単元を効率的に復習し、
自分のものにしていきましょう。
前提として求められるのは語彙、文法の力です。
これらがある程度の水準で身についていなければ、精読は難しくなります。
こうした土台のもとに、1文の構造、文章全体の構造、論理展開などを意識し、
正確に内容を捉える訓練を行いましょう。
精読力は効果を実感するまでに時間が
かかります。
地道に感じるかもしれませんが、正しい方法で継続することが何より大切です。
「設問で聞かれたことに対して、答える」という作業において高い精度で読み解くことは必須です。
しかし、試験本番で1文1文を時間をかけて読んだり、1問ずつじっくり考えている余裕はありません。
高い精度でスピーディに読み進めることが出来なければ合格点には届きません。
そこで速読力が求められます。 これらは主に
実戦形式の問題で身に付けていきましょう。
総合読解問題の演習や夏以降の過去問演習を
制限時間付きで取り組むことが重要です。
他にも、スラッシュリーディングをはじめ、
速く正確に読む技術が様々なところで
語られています。
こうしたノウハウを取り入れながら演習することも大切です。
個人的には、演習後の得点出し/復習が大変重要だと考えています。
自分が訳せなかった文を丁寧に分解し理解したり、文章をもう一度音読するなど、
解いた後の収穫を最大化することが過去問演習の肝です。
30〜40語の英文の和訳問題が1問。空欄は避け、部分点だけでも取っていきたいところです。
ある程度長い英文を和訳するときは、まず文節ごとに区切って直訳をするのがオススメです。代名詞や前置詞には特に注意するようにしてください。その上で、自然な日本語の文になるよう調整し、解答しましょう。わからない単語があったときは、前後の流れから推測するようにしましょう。
長文読解問題で、10個の文から長文の内容に合うものを4つ選ぶ問題です。ここはミスなくクリアしたいところです。落としても1問ミスでとどめて下さい。
この問題に関しては消去法で解くのが
おススメです。
正解の選択肢は本文の表現を言い換えていて、
超簡単な問題以外は本文そのままの表現になる
ことはほぼありません。
よって、本文の解答の根拠を見つけて
そのまま回答する積極法で考えると、
解答の根拠と選択肢を見比べても選択肢によってはこれが正解だと断定できないものもあるので、積極法で解くのはキツイこともあります(これは他大学でもいえることですが)。
だから、本文ではこんなことを言ってるからこの選択肢は×、というようにすべての選択肢に理由を付けて消してこの選択肢だけは保留(正解かも知れないが、断言しずらい)というものだけが正解になります。
この解き方を意識してください。この解き方は共通テストでも有効になりますので、是非活用してみてください。ただし、どちらか本文では判断しかねる場合もありますので、ちゃんと本文のここに書いてあるから◯or☓、その選択肢に関しては本文では全くわからないから△とそれぞれの選択肢に解答の根拠を付けて解答するのが良いです。
このどちらか本文では判断しかねる選択肢には、明らかに本文で言っていないとすぐわかるものもありますが、ここまでは本文で言ってるけど、そこまでは本文ではわからない(判断できない)とややグレーな問題もあります。
空所補充で、文法・語法に関する問題が8問出題されます。
知識問題全般に言えることですが、特に偏った傾向はなく、英文法・語法はまんべんなく出題されます。ただ、受験生が対策を遅れがちな語法で差はつきますので、この対策も重要です。
前置詞、時制、熟語、不定詞、分詞、仮定法、関係詞、接続詞、代名詞が頻出項目です。空所補充に限らず、文法・語法問題では、動詞の後に続く前置詞や目的語の形(不定詞or動名詞)について問われることが多いです。
また動詞の現在分詞と過去分詞についての問題など、全体的に動詞の語法と関連する問題が多く出題されます。
発音の強い部分が他の単語と異なるものを5つの中から選ばせる問題が6問出題されます。
私立大学特有の発音の強勢を問う問題で、確かな知識が要求されます。また、すべて同じ場合もあり、勘では全問正解できないような作りになっています。日頃から正しい発音を心がけ、問われた時に思い出せるようにしておきましょう。
和文を踏まえて、英文の複数の空欄に入る単語を選択する問題が4問。
この問題では、語彙の知識はもちろん、空欄が複数あるので、英文を正しく組み立てる文法的知識も要求されます。
空所補充問題と同じく、受験生が対策を遅らせがちな語法で差はつきますので、この対策は重要です。文意を損なわないよう、和文を参考にしつつ語を選ぶことが重要です。
自分が覚えている単語、イディオムの意味とぴったり一致する選択肢があれば容易に正解できますが、英訳する時にはある程度の意訳が含まれる場合があります。ピッタリではなく、意味を考えて選ばなければならない場合があります。あくまでも最も近い意味になる英文を組み立てるということをよく覚えておいてください。
また、この問題では選択肢の中に一つ、使わない単語が存在していることに注意してください。単に並び替えるのではなく、正しく元の英文に収まるように文法知識を活用しましょう。
いかがでしたでしょうか?
今回は福岡大学の英語について対策のまとめを書かせていただきました。
この記事を参考に、福岡大学の対策を進めていってほしいと願っています!
受験までまだまだ時間はあるので、
得点アップを目指しましょう!
現在、高校1年生、2年生の人も今後の受験勉強の参考にしていただければ幸いです。