俺は受験プランナーのスミス。
香椎地域の高校生のみんな、こんにちは。
今回は先日リクエストいただいた大学の推薦入試について書きたいと思う。
というより推薦入試だけについて書くのもあれなので、大学入試全体について、ざっと書きたいと思う。
あくまで今回は簡単な説明です。
もっと詳しく解説しようと思うとかなり長くなるので、個別に相談してください。
※ページ内リンクを付けておきましたので、興味のある内容に飛ぶこともできます。
高校入試と違って、大学入試では「どの学校を受験するのか」だけでなく「どういった方式で受験するのか」まで考えなければならない。
この記事では「どういった方式で受験するのか」というところの紹介をしていきたいと思う。
大学入試方式は大きく3つに分けることができる。
では、それぞれの特徴を一つずつ簡単に見ていこう。
「大学入学共通テスト(旧:センター試験)」や各大学が行う二次試験の結果を元に合否が決まる受験方式だ。
受験といった時に、この方式が最もイメージしやすいかもしれない。
とはいえ、これも国公立大学と私立大学で大きく異なるので、しっかりと区別してもらいたい。
一般的に前期と後期の2回( 一部の公立大学では前期と後期の間に中期のテストを挟んで3回)の受験機会がある。
私立大学と比べて受験に必要な科目数は多い。
しかし「大学入学共通テスト(以下、共通テスト)」と各大学が個別に行う二次試験とでは、必要とされる科目数が違う場合がほとんどなので、自分の得意教科・苦手教科の配点を意識して受験戦略を立てたいところ。
例) 九州大学・工学部と九州工業大学・工学部で英語の割合を比較した場合
・九州大学・工学部
共通テスト 100点 / 450点
二次試験 200点 / 700点
計 300点 / 1150点
→割合にして約26%
・九州工業大学・工学部
共通テスト 250点 / 800点
二次試験 0点 / 800点(英語なし)
計 250点 / 1600点
→割合にして約15%
近場の二つの大学でも、これだけ割合が違うのだ。
それに、割合の数字以上に二次試験で英語があるのかないのかでは、すべき勉強が変わってくるだろう。
闇雲に頑張るのをやめろっていう気持ちもわかるでしょ??
私立大学になると、もっと制度は複雑だ。
最も一般的なのが3教科型だろうか。
それ以外にも、受験機会を増やすことができる「全学部統一入試」や「試験日自由選択制度」、自分の得意教科をいかすことができる「科目選択型」や「得意科目重視型」などがある。
共通テスト関連でも、共通テストの成績だけで合否が決まる「共通テスト利用型」や共通テストと大学独自試験の合計で合否が決まる「共通テスト併用型」などがあげられる。
日程さえ合えば、同じ大学の同じ学部に何度も挑戦できる。
(その分、金はかなりかかるけど。。。。)
福岡をはじめとする地方の方でも、関東や関西の大学を地方で受験することが可能なので、そこらへんも含めてチェックだね。
最初から私立でいくぞというのであれば科目を絞って勉強すべきだけど、科目を絞る時はリスクも考えながら絞ろうね。
そこらへんの受験戦略をしっかりと立てて勉強に取り掛かろう。
私立大学入試はとにかく複雑で、年度によって微妙な変化があるような大学もあるので、学校の先生や塾の先生など、しっかりとした知識がある人に相談したほうがいいかもね。
学校推薦型選抜は「公募制」と「指定校制」の2つに分けられる。
「公募制」は大学が指定した「内申点が◯点以上」、「◯浪まで」などといった条件をクリアしていて、出身学校長の推薦があれば出願できる。
それに対して「指定校制」は大学側が指定した高校の生徒が、学校長の推薦を受けて出願できる。
(ほとんどが私立大学)
基本的にはどちらも「受かったら入学する」専願制度となっている。
近年では多くの国公立大学が学校推薦型選抜を実施している。
ただし、私立大学と比べると募集人員も少なく、内申点の条件も厳しいので要注意。
大学によって共通テストを課す大学とそうではない大学とが分かれる。
現在では小論文やプレゼンテーション、口頭試問などの学力を検査する項目が必須となったので、受験希望の大学がどういった試験内容かは当然チェックすべき。
面接だから、小論文だからと「とりあえず受けてみる」ぐらいの気持ちで受験するのは、時間を無駄にするだけなので、しっかりと対策をして受けるべし。
私立大学の学校推薦型選抜制度は様々だ。
「スポーツ推薦」や「有資格者推薦」、「課外活動推薦」などがあげられる。
内部進学なんかもあげられるね。
それもあって、入学者数に対する推薦入学者の比率は国公立大学と比べるとはるかに高い。
評定基準も学校によって様々で、国公立大学と比べると比較的低く、中には基準を設けない大学もあるぐらいだ。
ただ、最近の傾向としては学力を測るための試験を設ける大学も増えてきているので、そこらへんも踏まえて要チェックや。
大学、学部が求める人物像(アドミッションポリシー)にマッチしている受験生を採用する受験方式。
よく学校推薦型選抜との区別がつかないという意見を聞くので、簡単な違いを紹介しよう。
総合型選抜では、学校推薦型選抜と同様に学業成績や課外活動が評価され、それに加えて大学、学部側が求める人物像に沿って評価が下される。
学校推薦型選抜では出身高校長からの推薦が必要だが、総合型選抜では必要はない。
期間的には、学校型選抜は比較的短期間で終わることが多いが、総合型選抜は長い期間に渡って行われることが多いので、受験期間とかもチェックしておこうね。
また、提出資料等の事前準備に結構時間がかかるパターンも多いので、受験期の負担も大きいぞ。
しっかりと下調べをして、早め早めに取り掛かろう。
受験内容は学校推薦型選抜同様に多岐に渡るので、ここら辺も要チェックや。(スラムダンク風に)
大学入試はたくさんの入試方式があるということを理解してもらえただろうか。
それだけに、受験戦略がかなり重要になってくる。
勉強を始めるにあたって、しっかりとした戦略を練って、あとはそれを実行に移してもらいたい。
受験に関する知識が少ない場合や不安な場合は、無理せずプロに頼るというのも一つの手だろう。
信頼できる学校の先生や塾の先生に相談してみるといい。
では、受験生たちの健闘を祈る。
卒塾生&中退生の母2021年4月30日 10:57 PM /
ずっと知りたいと思っていた事が書いてあって、夢中で読んでしまいました。 高校生向け企画、期待しています!